株式会社バンダイ
1950年に設立し、「夢・クリエイション ~楽しいときを創る企業~」を企業スローガンに掲げ、IP(キャラクターなどの知的財産)を軸に玩具、ガシャポン、カード、菓子・食品・食玩、アパレル・日用雑貨など、生活者が身近に楽しめるエンターテインメントを提供する株式会社バンダイ。
今回、出社率や従業員数の増加といった理由から、東京・台東区にある本社ビルに隣接する社員食堂をリニューアル。コモレビズでは、クロスの貼り換えから家具の選定、グリーンコーディネートまで、場の価値をさらに向上させる空間全体の演出を担当しました。
リニューアルの背景や採用の決め手について、株式会社バンダイの唐木 茉美氏に伺いました。
―コモレビズを知ったきっかけを教えてください。
唐木氏 昨年(2024年)バックオフィスに関する展示会に参加したのがコモレビズとの出会いでした。会場内でグリーンが生い茂る、ひときわ目を引くブースがあったんです。ちょうどその時、チーム内でもオフィスにグリーンを取り入れることに関心があり、「この会社なら何かやってくれるのではないか」と立ち寄ったことが始まりです。説明を聞いてみると、植物に関する共同研究や実証実験で得たエビデンスに基づいて空間を作っていることがわかり、「コモレビズにお願いしてみたい」と考えました。

唐木 茉美氏
株式会社バンダイ
総務部 総務チーム
―リニューアルの背景を教えてください。
唐木氏 アフターコロナで出社人数が増え、かつ社員数もこの数年でかなり伸びており、社員食堂の利用者数も増えました。座席が足りないという声を受けてリニューアルを検討し始めたのですが、せっかくならただ席数を増やすだけではなく、変化や付加価値を生み出したいと考えていたのです。
最近ではオフィスに植物を取り入れる企業が多いですし、快適な環境を作っていくためにグリーンが有効なのではないかと、私も興味は持っていました。ただ、執務エリアでは導入スペースの確保が難しいため、まずは今回のリニューアルで食堂に入れてみて、社員の反応を見てみようということになりました。
見栄えがいいということだけではなく、サステナブルの意識を醸成するという観点からも緑はあった方がいいし、何より食堂は社員にリラックスしてもらいたいので、そうした目的も踏まえて、“グリーンを取り入れた増席リニューアル”というテーマが決まりました。
―コモレビズの空間演出を採用いただいた理由は何ですか?
唐木氏
冒頭でもお話ししましたが、展示会でのグリーンの見せ方や演出がとても素敵だったこと、コモレビズのホームページも「おしゃれだな」と好感が持てたことがあります。
あとは、コモレビズの担当者がしっかりとヒアリングをしたうえで、家具やレイアウトの変更を含め、私たちのニーズを汲んだ提案をしてくれたことが大きかったです。
現実的なところでは金額面もありますね(笑)。複数社にご提案いただいた中で、ただ安いということではなく、内容と価格のバランスがよいと感じました。今回はグリーンを使った空間演出を実現するリニューアルと決めていたので、コモレビズなら私たちが目指すことを達成できると感じられたことが決め手でした。

―リニューアル後の従業員の皆さんの反応はいかがですか?
唐木氏 今回は、席数で言うと170席から200席へと30席増席しました。わかりやすい効果としては、先に席を確保したり、食事を買ってから席を探してうろうろしている社員の姿を見かけなくなりましたね。利用した社員からは「フロアの印象がガラッと変わって、気持ちよく過ごせるようになった」という声を聞きます。
中央にシンボルツリーのあるテーブルは、グリーンがゆるやかに遮ってくれるからか、近い距離で誰かが話していても気にならず、問題なく使えるなと私自身が感じていますし、社員もそう感じて使ってくれているようです。人目や話し声を気にして、余計に席を空けるようなことなく、稼働率を上げることができているのではないかと思います。 社員食堂は左右にゾーンが分かれているのですが、このシンボルツリーが入っているエリアでまず席を探す社員が多いように感じますね。
カウンター席の利用も増えています。当社の社員食堂の使われ方は割と独特で、チーム単位・グループ単位で利用する姿が多く見られるのですが、座席数を増やすためにカウンター席を設置したところ、想像以上に一人で利用する社員がいることに気が付きました。また二人組の場合でも、向かい合うよりも横並びで座った方がが話しやすいようで、よく使われていますね。今回リニューアルしてみて「こんなに一人席のニーズがあったのか!」と新しい発見でした。
一方で、これまで通りグループで利用する社員は対面席を選んだりと、使い分けができている様子を目にして、嬉しく思います。

―今後、コモレビズに対する期待や要望はありますか?
唐木氏 繰り返しになりますが、社員数に対してスペースがかなり限られているので、グリーンを置くことで動線を妨げたり、執務席を減らしてしまっては本末転倒になりかねません。執務室などの限られたスペースでも実現可能な空間演出、たとえば天井や壁、柱を活用した演出をご提案いただけると嬉しいです。
現在、当社では会議室におけるサウンドマスキングなど音の課題解決にも取り組んでいます。今後、執務エリア・会議室フロアにもグリーンを導入していくことになった時には、視覚と聴覚が調和するように鳥のさえずりなどの自然音を取り入れる効果にも興味があります。今後も継続してオフィスの快適性向上に取り組んでいく中で、エビデンスに基づいた効果あるご提案や情報をいただけたらと思います。
※本記事に記載の情報は初掲載時(2025年2月)のものです。

名称:株式会社バンダイ
住所:東京都台東区駒形1-4-8
ホームページ:https://www.bandai.co.jp/