SOMPOケア ラヴィーレ泉パークタウン朝日
株式会社パソナ日本総部は2022年より、SOMPOケア株式会社、パナソニックホールディングス株式会社、パナソニックオペレーショナルエクセレンス株式会社と共に、バイオフィリックデザインソリューション「COMORE
BIZ(コモレビズ)」を高齢者介護施設向けにアレンジし、入居者と介護スタッフに対する導入効果の共同調査を推進してまいりました。
その調査結果を活用した介護付きホーム『SOMPOケアラヴィーレ泉パークタウン朝日』が2024年9月1日に宮城県仙台市に新規オープン。導入の狙いや、ご入居者・ご見学者の反応をSOMPOケア株式会社の笠間洋平氏、清澤誠治氏に伺いました。
―ラヴィーレ泉パークタウン朝日について教えてください。
清澤氏 『SOMPOケアラヴィーレ』は自分らしく安心な暮らしに“上質なゆとり”をプラスした介護付きホームのブランドです。当社の特長である「ご入居者さまのQOL向上を目指したカスタムメイドケアの実践」に加え、テクノロジーを活用した業務効率化により、介護職員が人にしかできない介護に注力することで、ご入居者さまの自立支援を目指しています。
清澤誠治氏
SOMPOケア株式会社
SOMPOケア ラヴィーレ
泉パークタウン朝日 ホーム長
笠間氏 本ホームがある泉パークタウンは、開発から50年以上の歴史があり、豊かな自然と都市が融合した複合型住宅団地です。高齢者の暮らしを支えることはもちろん、地域に根差したホームとして、さまざまな世代が交流する場・機会を創出することで、魅力あるまちづくりに貢献していきます。
笠間洋平氏
SOMPOケア株式会社
不動産部 開発1課
建設担当 リーダー
清澤氏 立地的には決して交通利便性が高いとは言えないのですが、ご入居率はとても順調です。共用部設備の充実度に加え、各居室も「まるでワンルームマンションのように自宅での暮らしを継続できて、安心して暮らせる」と高評価をいただいています。ご入居者さまのご家族さまが「私もここに住みたい」とおっしゃってくださるのは嬉しいですね。それだけ魅力あるホームだと自負しています。
―コモレビズ導入の背景を教えてください。
笠間氏 当社は、高齢化や人口減少といった日本が抱える社会的課題の解決に向けて質の高い介護サービスを軸に、地域貢献や多世代間交流を含めた持続可能な共助社会を目指しています。このたび、泉パークタウン第6住区「朝日地区」開発プロジェクトへ参画し、同地区にて先進的取組を主導するパナソニックグループとの協業にて本ホームの開発を進めてまいりました。
ですので、まずはパナソニックさまの総合力を生かすことが前提にありました。さまざまなご提案をいただく中で、コスト面と、介護付きホームに適したサービス・商品であるかを議論しながら絞り込んでいき、パナソニックのテクニクススピーカーを使ったコモレビズのハイレゾ自然音も採用に至ったという流れですね。
あとは、ラヴィーレ豊中で先に共同調査を行っていたことも後押しになりました※。ご高齢の方にも聞き取りやすい音域にチューニングしているのですが、実際に調査したからこそわかった課題を改善して、実装できたのはよかったと思います。
ー導入にあたりこだわった点を教えてください。
笠間氏
今回はコモレビズ単体での導入ではないので、他のコンテンツとの組合わせやホーム全体のバランスにはとても気を使いました。当ホームは1階と5階がすべて共用部なのですが、共用フロアには快適で豊かな暮らしを実現するコンテンツを配し、一方の居室フロアはプライベートタイムを落ち着いて過ごしてもらえるよう、メリハリをつけています。
1階のエントランス正面には季節や時間帯によりキャンバスの絵が変化する「アートパネルマッピング」、エレベーターホールには開放感のある天窓ビジョンという映像コンテンツを採用し、視覚的な楽しさ・豊かさを演出しています。そして5階にはシアタールームという目玉コンテンツがあるので、映像以外のコンテンツを導入したいと考えました。映画を上映していない時もありますので、それなら音を楽しんでリラックスしてもらう空間をつくろうと考え、ハイレゾ自然音のスピーカーを設置しました。
設置場所は特にこだわりましたね。というのも、ここは自然のど真ん中に建っていますから、どうしたら周囲の環境と違和感なく馴染ませることができるのかというのは本当に大変でした。大きくて目立つものをドンと置くのではなく、空間に溶け込むサイズで2つ設置したのもそういった狙いによるものです。
ー導入後のご入居者・ご家族の方からの反応はいかがですか?
清澤氏
5階にはシアタールームのほかにテラスがあり、自然を感じられるフロアです。とはいえ、時間帯や季節により常に開放しておくわけにはいかないのですが、目に映る景色と室内で流れる自然音がとてもマッチしているので、ご入居者さまや面会にいらしたご家族の皆さまは「外の音がここまで聴こえるんですね」とよく勘違いされます(笑)。「いや、実はこれは…」と説明すると驚かれますよ。それくらい自然過ぎて、気付かないようです。配置にもこだわっただけあって、この場所がベストだったと思いますね。
あとは、シアタールームで映画を楽しんでもらった後、非日常から日常に戻るためにゆるやかに心を落ち着ける空間にもなっています。
ーコモレビズに対する期待や要望はありますか?
笠間氏
ラヴィーレ泉パークタウン朝日は2024年9月にオープンしたばかりなので、これからブラッシュアップしていけたらと思っています。ほかのホームも含めて考えると、ホームごとにテーマや課題など変わってくる部分もあるので、これまで試行錯誤したアイデアをどうやって生かしていくかは一緒に考えたいですね。
例えば、映像付きプランターのデモ機を作ったりもしたので、今回は実現しなかったアイデアの種を今後育てられたらいいなと思っています。
※本記事に記載の情報は初掲載時(2025年1月)のものです。
名称:SOMPOケア ラヴィーレ泉パークタウン朝日
住所:宮城県仙台市泉区根白石行木沢東1番8号
ホームページ:https://www.sompocare.com/service/home/kaigo/H000477