EVIDENCE エビデンス

EVIDENCE エビデンス

「心地よさ」を数値化するから、どんな仕事空間でも管理できる。

コモレビズの最大の特徴は、ただ仕事場を快適にするのではなく、エビデンスに基づいて設計されている点です。さまざまな角度から作業環境とストレスの関係を研究・実証実験し、数値化。それに基づいて、緑や音や香りを配置します。また、この配置プランはアルゴリズムの自己学習によって、より良いプランに進化していきます。

アルゴリズムを組み込んだコモレビズ

緑も音も香りも、ただやみくもに多用すればいいわけではありません。仕事場でストレスを下げる最適な量を決めるアルゴリズム(計算方法)があります。コモレビズでは、そうしたアルゴリズムに基づき植物を配置するので、最適な作業環境にすることができるのです。

緑視率とストレスの関係をエビデンス化

コモレビズは、「緑視率(※)とストレスの軽減度は比例する」という考え方からはじまっています。2013年8月、日本建築学会で豊橋技術科学大学松本名誉教授が、緑視率が増えることで心理的リラックス効果が高まるという研究結果を発表しました。その後、コモレビズを実際に導入した実証実験などにより、コモレビズの緑やハイレゾ音源とストレスの関係を検証しています。

植物あり、なしのストレス軽減効果

図:植物あり、なしのストレス軽減効果

※日本テレネット(株)にて2016年10月〜2017年3月の期間において実施された実証実験に基づく。
同社が開発したアルゴリズムを用いてストレス値を算出し、植物を設置していなかった期間の被験者のストレスの平均値を1に基準化し、ストレス軽減効果が確認された植物を設置した期間のものと比較。


※緑視率とは
建築学会で使われる「緑視率」の定義は、「人の視界に占める緑の割合で、 緑の多さを表す指標」とされています。

コモレビズのノウハウ❶ 適切なグリーンの量は、10〜15%

緑視率の最適値についての図

コモレビズでは、ストレスを測る指標として、「空間に関する満足度」と「知的生産性」を使用し、これらの数値を複合的に見て最適な緑視率を導き出しました。
空間に関する満足度は( —— 空間満足度)緑視率10%を超えると徐々に悪化。知的生産性( —— 知的生産性)は、10~12%の間でピークを迎えるものの、環境によって変動し、植物を増加させる費用を考慮すると、生産性を悪化させる場面も出てくると想定しました。この2つの結果を合計した動き
( —— 生産性+満足度)で判断すると、緑視率は10〜15%が最適という結果になりました。

コモレビズのノウハウ❷ 植物設置効果は、時間的推移がある。

効果の出る期間

この実証実験では、業務の異なる複数の職場を対象に、従業員の生理的・心理的状態を、植物を置く前と後とで測定し比較。この結果、植物を置くことによるストレスの軽減効果が明確になり、またこの効果には時間的な推移があることも実証されました。
※ストレスを測定するに当たり、その指標として心理ストレス(アンケート等での数値化)と生理ストレス(心拍数・脈波)を掛け合わせたものを多項式化して算出しています。

コモレビズのノウハウ❸ 効果のある植物の種類

2週間植物を設置した際のストレス軽減効果に関する実験

コモレビズには、ストレス軽減効果のある植物と、そうでない植物を判定した独自の植物データベースがあります。

コモレビズの実証実験

産学連携により研究開発を拡大、サービス化へ

上記の実証実験は、豊橋技術科学大学・長崎大学・日本テレネット3者の産学連携により行われました。2014年から日本テレネットが京都府けいはんなオープンイノベーションセンターにて研究を開始。さらに 2017年3月からは、豊橋技術科学大学 松本名誉教授、長崎大学 源城准教授との連携による研究結果から、「オフィス空間の中での緑視率の向上と心理的改善効果の関係」が明らかになりました。

教授プロフィール

写真:松本 博 名誉教授

松本 博 名誉教授
豊橋技術科学大学名誉教授

ハイレゾ音とバイオフィリックデザイン空間における効果についてのパナソニックホールディングス株式会社との共同研究

コモレビズのノウハウ❹

2週間植物を設置した際のストレス軽減効果に関する実験

この実証実験では、各空間における主観評価を実施。
山口大学大学院創成科学研究科 小柴准教授の解析により、 植物とハイレゾ音がある空間では、 植物やハイレゾ音がない空間に比べて統計的に有意に 集中度とモチベーション、発散的思考のUPが促進される傾向が示されました。

※想起力テスト(ひらがな一文字提示による単語想起数)および 7種の主観アンケート(7段階尺度)、計8種指標の応答データに基づく多変量解析(主成分分析)を実施し、4空間条件群の各分散楕円を算出し固有値・固有ベクトルと共に描写。
※横軸(第1主成分)は主に指標全体が高いほど右となり’植物+ハイレゾ音 ‘方向。縦軸(第3主成分)は上が開放性、下は作業性の傾向を示すが4空間差は少ない。
※2021年3/9~3/12、5/10~5/13の期間、各10名 合計20名への主観評価を実施。
※発散的思考とは、様々な視点から答えを考え出しブレークスルーの方向を見出す思考で、ブレインストーミングなどで用いられる。
※実証検証の植物は、コモレビズの先行検証エビデンスに基づき配置。

パナソニックホールディングス株式会社との共同研究

教授プロフィール

小柴 満美子氏

山口大学大学院創成科学研究科 
准教授 小柴 満美子氏

コモレビズのノウハウ❺

心理印象評価

茨城大学 大学院理工学研究科 辻村准教授との連携による心理印象評価の結果、最適音量に調整されたハイレゾ自然音では、ソロワークでは「集中」「働きやすさ」、休憩時には「気分転換」「居心地の良さ」が通常のオフィスの音に比べ向上することが実証されました。

※ハイレゾ自然音(5種類):朝の鳥の鳴き声、静かな鳥の鳴き声、鈴虫の音、川のせせらぎ、海の波音
オフィス音(2種類):オフィスでの会話音、冷蔵庫のモーター音
※グラフの縦軸は主観アンケート(7段階尺度)の評定値を+50%~-50%の値に尺度変換したものである
※実験1:調整法を用いた最適な音の大きさを把握するための実験
2021年11月17日~19日の期間、20~50代の男女15名(男性7名、女性8名)
ソロワーク、休憩については、被験者に写真を提示し場面を想定の上で実施。
※実験2:評定尺度法を用いた音の種類による印象の差異を捉えるための実験
2021年12月16日~17日の期間、20~50代の男女15名(男性8名、女性7名)
ソロワーク、休憩については、被験者に写真を提示し場面を想定の上で実施。
※実験1では、ソロワークに比べ休憩時に大きい音量を好む結果となり、休憩時には自然音を聞きたい傾向が得られている。
※2022年の日本音響学会(秋季)・日本建築学会で発表

教授プロフィール

辻村 壮平氏

茨城大学大学院理工学研究科
准教授 辻村 壮平氏

“植物と共生する空間が人間にもたらす効果”についてのトヨタ自動車株式会社・株式会社豊田中央研究所との共同研究

コモレビズのノウハウ➏ 植物分類システムおよび植物選定システム

植物分類システムおよび植物選定システム

バイオフィリックデザイン空間における定量的な設計指針の確立
・植物が人に与える柔らかさ、温かみ(主観的指標)等と、植物自体の形状、表面状態(物理的指標)等の相関関係の視える化
・視点位置に基づく植物による囲まれ感の定量評価

トヨタ自動車と共同特許取得。

トヨタ自動車・豊田中央研究所との共同研究