CASE 導入事例

vol.26 
HITOWAケアサービス株式会社/介護付きホーム イリーゼ南柏・別邸

vol.26 HITOWAケアサービス株式会社/介護付きホーム  イリーゼ南柏・別邸

あらゆるお客様のQOL向上を理念に、全国で介護施設を運営するHITOWAケアサービス株式会社。 高レベルの災害対策設備なども備える地域共生型ホームとして誕生した「イリーゼ南柏・別邸」に、バイオフィリア理論に基づいて設計されたCOMORE BIZ(コモレビズ)を導入。 住環境と就労環境のハイブリッド型施設への導入背景と、お客様やスタッフの反応などを代表取締役社長の袴田義輝氏にお伺いしました。

 

貴社の事業概要を教えてください。

袴田氏 HITOWAグループは、人の一生に寄り添う生活総合支援サービスを提供しています。 少子超高齢化で生じた社会課題の解決に向けて、「子育て支援」「ライフサポート」「フードサービス」といったサービスを展開するグループのなかで、高齢者福祉の「介護」を担っているのがHITOWAケアサービスです。2003年に千葉県船橋市で最初の施設をオープンして以来20余年にわたって成長を続け、現在は1道1都9県で140以上の介護施設を展開しています。

イリーゼ南柏・別邸について教えてください。

袴田氏 当社は首都圏を中心に、国道16号線をベルトラインと捉えて施設展開を行っています。 近隣にはイリーゼブランドの施設が多数あり、「イリーゼ南柏・別邸」はエリアの中核拠点として誕生しました。ブランド初の災害対策型強化ホームとして大型の太陽光パネルや非常用発電機などをフル装備し、施設がある千葉県流山市と福祉避難所協定を結んでいます。地域とつながるひらかれたホームとして施設内に地域交流スペースを設けているほか、難病指定疾患の患者様の対応も含めて介護と医療を切れめなくご提供できる医療強化型フロアを設置するなど、新しいことにも積極的に取り組んでいます。

それらの新しい取り組みの柱のひとつがコモレビズであり、「LIFELENS」(ライフレンズ)という見守りシステムを当社と共同開発したパナソニックさんからご紹介いただいたのがコモレビズを知ったきっかけです。

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袴田 義輝 氏
HITOWAケアサービス株式会社
代表取締役社長

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コモレビズ導入の背景や採用理由を教えてください。

袴田氏 「ザ・パークレックス天王洲[the DOCK]」を初めて見たときから、ピンとくるものがありました。どこにいても緑や自然音、照明の効用を感じることができ、人が健やかな日々を過ごしていくためにエビデンスに基づいて考え抜かれた空間は、人間心理に訴えかけるものがあると感じました。私たちは普段から自然にふれるために、緑のある公園を訪れるなど非日常の空間に身をおく工夫をしながら心と体の健康を維持していますよね。

コモレビズは日常的な就労環境や住環境のなかで非日常を演出していて、それがリラックス効果やストレス軽減効果に寄与するという検証結果も示しています。これらは、当社の理念であるお客様のQOL向上にも直結するものです。また、ご入居者様以外に、地域住民の皆様やサービスを提供するスタッフにも快適とリラックスを届けられるコモレビズの空間づくりは、あらゆる方が行き来するパブリックのような地域共生型ホームを目指す「イリーゼ南柏・別邸」のコンセプトに合致していました。コモレビズは当社の介護施設運営においてもこれからのキーファクターになると思い、期待をもって導入することにしました。

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導入にあたりこだわった点は?

袴田氏 ご入居者様に日々穏やかに暮らしていただき、ご家族が面会に来られた際もゆったりとくつろいでいただけるように緑にはこだわりました。特にエントランスとラウンジはこだわりがあり、吹き抜けの空間に約3mのシンボルツリーを導入し、2階から見下ろしたときに大中小の山が点在しているイメージでアイランドグリーンとテクニクススピーカーを配置しています。緑はコモレビズとトヨタ自動車、豊田中央研究所との共同研究に基づく「癒し効果が期待できる」植物群から選定していだたいたものです。シンボルツリーを引き立てる照明は日中と夕方で明るさが変わり、スピーカーからはストレス軽減効果のあるハイレゾ自然音が流れ、心地良い環境のなかで緑の効用が感じられるなど、開放的でインパクトのある空間ができあがったと非常に満足しています。  

機能訓練室を兼ねた食堂も、樹種にこだわりました。ここには「活力アップが期待できる」植物群から選定した植物を、壁一面に導入しています。緑は座り位置、立ち位置からでも愛でることができ、末期がんや難病の患者様が1日ベッドの上で過ごすのではなく、調子がいいときには車いすに座って植物を見ながら食事をするなどゆっくりお過ごしいただけます。

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また、地域交流スペースにはストレス軽減に最も効果があると言われる、緑視率10~15%の緑の量を配置しています。ここでは、地域とタイアップして高齢者のQOL向上のためのセミナーを行うなどさまざまな発信をすることで、施設と日常的に接点を持ってもらい、将来的にもお客様として関係性をつなげる好循環を生み出していく狙いです。リラックスしていただきながら和気あいあいと交流が図れる空間は、イリーゼブランドを周辺住民の皆様に広く認知していただくうえでもアピールポイントになると思っています。  

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導入後の反応はいかがですか?

袴田氏 既に多くのお客様にご見学いただいていますが、どの方もまずエントランスの大きな木に驚き、たくさんの緑に注目されます。一通り見ていただきながら、快適性とストレス軽減を目的とした空間づくりをしているというコモレビズのコンセプトをご説明すると、皆さん「なるほど」とご納得され、「こんな素敵な施設に住みたい」あるいは「家族を住まわせたい」とおっしゃってくださり、コモレビズがご入居を決める最後の一押しになっていると感じます。

調度品なども1つ1つグレードを上げた施設の作り込みをして、そこへドーンと本物の緑が仕上げとして入っているため、スタッフもとても喜んでくれています。「ホコリがひとつでもあったら、この環境が崩れてしまう」と自然に思い、自発的に掃除をして細かいところまで目が行き届くようになるなど、環境整備に対するスタッフの新たな意識も芽生えています。

コモレビズに対する期待や要望があれば教えてください。

袴田氏 今後ますます高齢者が増えていくなかで、今まで日本を支えてきてくださったお客様に少しでも穏やかにゆったりお過ごしいただける快適な場所とサービスをご提供したいというのが高齢者福祉に携わる私たちの願いです。その願いを叶える意味でも、コモレビズは大きく寄与してくれると期待しています。

介護施設はご入居者様にとっては「暮らす場」であり、スタッフにとっては「働く場」です。住環境と就労環境が一緒になったハイブリッド型施設へ、初めて本物の植物を取り入れたコモレビズ導入ということで、お客様やスタッフの感想を含め今後さまざまな新しいデータが積み上がっていくと思います。それらをフィードバックすることで生まれるかもしれない、コモレビズの新たなサービスにも大きく期待をしています。新しいご提案などもいただきながら今後も連携して快適な住環境、就労環境を作り込んでいけたらと思っていますし、お客様に対して新しい暮らし方や日々の過ごし方をどうご提案していけるのかということもとても楽しみです。

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※本事例に記載の情報は初掲載時(2024年6月)のものです。

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名称:HITOWAケアサービス株式会社
住所:東京都港区港南2-15-3 品川インターシティC棟
ホームページ:
https://www.hitowa.com/care-service/

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名称:イリーゼ南柏・別邸
ホームページ:
https://www.irs.jp/