vol.15
ポラスグループ ポラス株式会社/エントランス
埼玉・千葉・東京でエリア限定の地域密着型総合ハウスメーカー、ポラスグループ ポラス株式会社。今回、本社リニューアルにあたり、エントランスにCOMORE BIZ(コモレビズ)を導入しました。「住まいのプロフェッショナル企業」としてオリジナル什器の製作を行うなどこだわった点や導入した経緯などをファシリティマネジメント部の星龍登氏、高橋なつみ氏にお伺いしました。
貴社の事業概要について教えてください。
星氏 分譲・注文住宅をメインに企画からアフターメンテナンスまでを一貫施工体制で行うほか、プレカット事業・仲介・賃貸・リフォームなど住まいに関する幅広い事業を展開しています。埼玉、東京、千葉を中心とした地域密着型のハウスメーカーとして業績を伸ばしてきました。「作って終わり」ではなく、その先のフォローを大切にしています。
また、地元への貢献としてライフライン事業や街づくりも積極的に行っており、Jリーグサッカーチーム「浦和レッドダイヤモンズ」のトップパートナーでもあります。
星 龍登 氏
ファシリティマネジメント部 部長
コモレビズに興味を持った経緯を教えてください。
星氏 本社ビルの改修をきっかけに、これからの数十年を見据えた内装リニューアルを考えていました。働く環境や働き方が大きく変わった昨今ですが、当社では以前から、ABWを取り入れ、従業員それぞれが働く場所を選択できる空間を増やしたいと思っていました。
そこで着目したのが、先進企業が取り組んでいるウェルビーイングの概念。住宅だけでなく、地域の街づくりにも携わる中で、バイオフィリックデザインが人間の健康や幸福度に密接に関わることが分かり始め、コモレビズのHPを見て、今の時代にあったソリューションだと感じました。そこで見学会に参加することを決めました。
見学会に参加した感想と採用の決め手になった理由は?
星氏 ストレスを減らし、知的生産性を高めるには緑視率10~15%が最適とHPで謳っていましたが、どれぐらいの植物が入るのかイメージがつきませんでした。見学会で実際に確認し、これぐらいの緑があると気持ちがいいなと実感できたのは大きかったです。採用の決め手はコモレビズの明確な数値定義とエビデンスです。私自身、もともと緑が好きなこともあり、健康と緑の関係性について勉強をしていましたが、最適な緑視率のパーセンテージやそれに伴う生産性の向上など、他社と比較してコモレビズの研究に基づいたエビデンスは納得できました。
これらの数値とエビデンスは経営陣に理解してもらう材料として説得力があると判断したのが決め手です。おそらく、多くの企業が「緑化は健康に良い」と肌感覚で理解していても、費用対効果がすぐに現れるものではない為、なかなか導入に踏み切れないのが正直なところでしょう。しかし、コモレビズの説得材料があったため、提案しやすく採用に至りました。
高橋氏 1人の従業員として社屋に緑が増えることはとても楽しみであり、嬉しいリニューアルだと思いました。
コモレビズのエビデンスはもちろんですが、完成予想のパースが出来上がった際、リニューアル後のイメージが湧きやすく、経営陣に説明がしやすかったです。また、個人的に「こんなにも変わるのか」と純粋にワクワクしましたね。
高橋 なつみ 氏
ファシリティマネジメント部
ファシリティマネジメント課
導入した場所とその理由を教えてください。
星氏 導入したのは企業の顔であり、お客様が最初に目にする場所であるエントランスです。これまでは、ハウスメーカーのこだわりとして高級家具を配置した重厚な空間でしたが、家具の経年劣化が目立ち始めていたので、まずはここから着手しました。
リニューアルするにあたり、単に家具を新しくするなどの「更新」ではなく、まったく違う空間に変える「進化」を希望しました。同じ改修費用をかけるならば、その後の何十年を見据えた空間にしたかったのです。コモレビズのエビデンスに沿いながら、当社の要望も伝えて形にしていきました。
高橋氏 今後は本社内にある従業員のリフレッシュルームにもコモレビズを導入予定です。現在はテーブルと椅子が並ぶ「休憩所」といった雰囲気ですが、ここをABWの選択肢になるような空間にしたいと考えています。
これまで固定席だった職場環境がテレワークによりノートパソコンひとつで働ける環境が浸透してきているため、バイオフィリックデザインを採用し、仕事もでき、打合せもでき、リラックスもできるエリアにブレイクスルーする予定です。
導入にあたりこだわった点はありますか?
星氏 我々も建築のプロですから、何点か当社ならではの要望を出しました。そのひとつがベンチタイプとテーブルタイプのオリジナル什器です。お客様がお待ちの間、パソコンを開いたり、資料を確認できたりするような広いスペースと機能性を兼ね備えたベンチタイプの製作を依頼しました。
当社もモノづくりにはシビアですので、何度も設計の打ち合わせを行い、最終的に満足できるものが納品されました。テーブルタイプには当社の職人が作った椅子をコラボレーションし、両社の強みをミックスした空間はこだわりのひとつです。
高橋氏 緑はなるべく多くの種類を導入したかったので、コモレビズで、様々な植物を選択してもらいました。これまでは鉢植えが並び「とりあえず緑を置きました」という空間でしたので、ガラッと雰囲気を変えたいと思ったのです。
コモレビズが提案してくれたストレス軽減効果がある植物の種類の多さには驚きました。こだわりとしては、プランターが見えないよう隠してまるで床から自生しているような配置方法にし、より自然に近い環境を屋内で表現しています。これには、訪れたお客様も興味を持っていただけるのではと自信があります。
今回、エントランスには鳥のさえずりのハイレゾ音も導入しました。出社の際、鳥の声を聞くとリラックスできると同時に、自然のリズムを感じることができるのがいいですね。
経営陣からは「緑があることで、エントランスが明るくなった」「以前とはまるで違う雰囲気になった」と好評でした。他にも「お客様がいらっしゃった際はエントランスのこだわりを紹介したい」など、私たちがこだわった点も評価してもらえたのは嬉しかったです。
費用対効果に対する率直な意見をお聞かせください。
星氏 導入したばかりということもあり、費用対効果に対してまだ数字は出ていませんが、企業として正しい方向に進んでいると確信しています。「ただ働けばいい」という時代は過ぎ、これからは働く側が幸せに働ける環境を選ぶ時代です。この働き方はますます加速するでしょうから、今のタイミングで費用をかけて導入したことで、数年後に「やってよかった」と答えが出るはずです。また、従業員だけでなく、新卒採用の面でもエンゲージメントを期待しています。
当社は業務のやりがいも待遇面も満足できる企業だと自負していますが、その両方を持つ企業は数多くあるでしょう。他社と差別化し、優秀な人材に選ばれるには快適なワークプレースは大きな決め手になると考え、費用対効果に見合う以上のプラスの効果をもたらすと思っています。
今後、コモレビズに期待することはありますか?
星氏 暮らしを提案する企業として、コモレビズのソリューションは学ぶことも多かったため、これから共に成長していきたいと考えています。今後も新しいエビデンスが出てきたら、当社でも積極的に導入して、より多くの方に見ていただきたいですね。
高橋氏 今後、リフレッシュルームのリニューアルにあたり、コモレビズの導入をとても楽しみにしています。個人的には植物にネームプレートをつけたり、座ったときに気付く隠れ植物があったりなど、遊び心をプラスしても面白そうだと思います。
※本事例に記載の情報は初掲載時(2021年5月)のものです。
名 称:ポラスグループ ポラス株式会社
導入先住所:埼玉県越谷市南越谷1-21-2
ホームページ:
https://www.polus.co.jp/