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2024年08月27日 配信
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インナーコミュニケーションとは?強化するメリットとその手法をご紹介

インナーコミュニケーションとは?強化するメリットとその手法をご紹介
イベント,オフィス環境改善・施設管理

従業員同士の連携が弱まったり、共通の目的のもと仕事ができなくなったりすると、生産性が下がる可能性があるほか、従業員のモチベーションが低下、ひいては離職につながる可能性があります。
そのため、もし「企業と従業員との間に溝がある」「従業員同士の一体感が欠如している」と感じるのであれば、インナーコミュニケーションを強化する必要があります。

そこで今回は、インナーコミュニケーションの概要や強化するメリット、強化するための具体的な方法についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

インナーコミュニケーションとは?なぜ注目されている?

インナーコミュニケーションとは、企業理念やビジョンを浸透させ、すべての従業員が企業と同じ目的を持てるようにすることを目指したコミュニケーションのことです。従業員同士のコミュニケーションはもちろん、社内に向けた広報活動や社内イベントの開催も含まれます。

インナーコミュニケーションの意味と目的

インナーコミュニケーションの主な目的は、従業員同士の親近感・一体感を醸成することです。

そもそも、どんなに優秀な人材が在籍していても、企業理念やビジョンが共有されていなければ組織として力を最大限に発揮することはできません。その点、インナーコミュニケーションを強化しバラバラだった従業員の方向性をひとつにまとめれば、従業員同士の親近感・一体感を醸成でき、組織としてのパフォーマンスを最大化することができます。
これは、従業員が企業理念に共感し、企業の業績向上のため自発的に貢献したいと思う意欲を指す「従業員エンゲージメント」の向上にもつながるため、企業の成長だけでなく従業員自身の成長にも意味をもたらすでしょう。

インナーコミュニケーションが注目されている背景

インナーコミュニケーションが注目されている背景には、まずテレワークの急増が挙げられます。仲間と顔を合わせる機会が減り、ほかの従業員とのコミュニケーションが円滑に進まなくなったことで、仕事のしづらさや孤独を感じる人が増加したのです。これにより退職したり心身の不調を引き起こしたりする人が増えたことから、インナーコミュニケーションが注目されるようになりました。

また、今は転職のハードルが低く人材の流動性が高いのが特徴です。これもインナーコミュニケーションが注目されている背景のひとつで、既存の従業員に長く働いてもらいたいと考える企業が、従業員のモチベーションを高めるためにインナーコミュニケーションを重要視しています。

インナーコミュニケーションを強化!そのメリットとは

インナーコミュニケーションを強化することには、企業にとってさまざまなメリットがあります。

企業理念を浸透させられる

まず挙げられるメリットは、企業理念を浸透させられるという点です。社内に向けた広報活動や社内イベント、経営陣からのメッセージの発信などを通して企業理念を共有することで、従業員が企業理念やビジョンに触れる機会を増やすことができます。その結果、従業員が「自社はどこに向かっているのか、何のために仕事をするのか」という点を理解したうえで働けるようになるため、目的意識の齟齬を回避できると同時に、仕事に対するモチベーションの向上も期待できるでしょう。

業務の効率化が図れる

インナーコミュニケーションを強化すると、各部署やチームでのコミュニケーションの質・量が向上します。具体的には、従業員同士の連携が高まり、様々な情報やノウハウが共有されるようになると、自ずと業務の効率化が図れるということです。
また、インナーコミュニケーションの強化によっていつでも気軽に話せる関係性ができると、従業員の心理的安全性が高まるため、それぞれの業務パフォーマンスの向上にもつながるでしょう。

従業員のモチベーションが高まる

インナーコミュニケーションの強化により企業理念が浸透すると、従業員が自分の仕事に意義を感じられるようになり、モチベーションがグッと高まります。また、モチベーションの向上は従業員エンゲージメントの向上にもつながります。その結果、各従業員の成果が上がり、部署全体、企業全体としての成果の向上に寄与するでしょう。

離職率の低下が期待できる

退職を決断する理由は人それぞれですが、とくに多い理由が人間関係です。上司やほかの社員とうまくやっていけないことが引き金となって退職するケースは珍しくありません。
インナーコミュニケーションを強化した場合、同じ部署内はもちろん、違う部署の従業員との交流も促進されるため、友人や相談相手ができやすくなります。その結果、職場での人間関係が良好になり、従業員の離職率低下につながると期待できます。

インナーコミュニケーションを強化させる手法 5選

インナーコミュニケーションを強化させる手法

では、インナーコミュニケーションを強化するには具体的にどうすれば良いのでしょうか。以下に代表的な5つの手法をご紹介します。

1.社内報を発行する

社内報は、企業理念や経営陣のメッセージを従業員へ一斉に発信できるツールです。従来は冊子を制作して配布もしくは掲示するのが一般的でしたが、最近はオンラインで公開することも多いようです。
オンラインの場合、従業員がいつでもどこでも気軽に閲覧できるため、インナーコミュニケーションの強化により効果的と考えられます。また、冊子をはじめとするアナログな方法では把握できなかったデータ(実際に読まれているのかなど)も取得できるため、企業にとっても有効と言えます。

2.社内チャットを活用する

社内チャットを導入して、全従業員が同一の情報を共有できる体制を整えるのも有効です。
「Slack」や「Chatwork」などの代表的な社内チャットは、多くの従業員が日常的に使っているコミュニケーションツール「LINE」に似た使用感です。メールよりも連絡・確認がしやすいため、様々な情報を共有しやすいでしょう。

また、絵文字やスタンプを使ったフランクなコミュニケーションもできるので、従業員同士の交流の促進にも効果を発揮します。とくにテレワークを導入している企業の場合、社内チャットを活用することで、従業員の孤独感を解消しやすくなるでしょう。

3.社内イベントを開催する

インナーコミュニケーションを強化する方法は、言葉で伝えることだけではありません。研修やワークショップ、レクリエーションなどの社内イベントを通じて強化することも可能です。
たとえば、表彰式を開催することで、日頃の頑張りが評価されるのはもちろん、どういう理由で評価されたのかを知ることができて、企業と従業員の目的意識の擦り合わせにつながります。また、「また(次は)表彰されたい」という想いから、従業員のモチベーション向上にも効果を発揮するでしょう。

パソナ日本総務部では、多種多様な社内イベントのイベント支援サービスを行っています。企画立案はもちろん、会場や準備物、当日運営スタッフ手配までをトータルにサポートするため、お客様は通常業務に集中していただくことが可能です。

4.1on1ミーティングを実施する

1on1ミーティングとは、上司と部下が一対一で話すミーティングのことです。部下とのコミュニケーションを直接的に増やせるため、企業と共通の目的意識を持てているかどうかを確認しやすくなります。また、業務上の悩みをヒアリングできるため、従業員の成長を促せるほか、信頼関係の構築も期待できるでしょう。

5.オフィス環境を整える

オフィス環境を整えることで、インナーコミュニケーションを強化することも可能です。たとえば、従業員の座席を固定せず自由に席を選べる「フリーアドレス制」や、ランチやライトなコミュニケーションを楽しめる「フリースペース」を導入すれば、部署を超えたコミュニケーションが生まれやすくなります。これにより、従業員同士の親近感・一体感を醸成しやすくなるでしょう。

また、企業理念や行動指針に沿ったオフィスのレイアウトにするのも有効です。これらの浸透度をさらに高めることができます。

パソナ日本総務部のバイオフィリックデザインソリューションCOMORE BIZ(コモレビズ)では、単に見栄えや居心地がよい空間を作るだけではなく、それぞれの企業が理想とする働き方や抱える課題をヒアリングした上で、最適なワークプレイスをご提案しています。

まとめ

インナーコミュニケーションとは?強化するメリットとその手法をご紹介_まとめ

テレワークが一般化した今の時代、社内の意思疎通がうまく図れなかったり、従業員が孤独を感じやすかったりする傾向があります。また、人材の流動性が高いことから、仮に従業員が「自社はどこに向かっているのか、何のために仕事をするのか」を理解できない状況だと、離職率が高まる可能性もあるでしょう。

こうした課題を総合的に解決するのが、今回ご紹介した「インナーコミュニケーション」です。企業理念やビジョンを浸透させ、すべての従業員が企業と同じ目的を持てるようにすることで、従業員のモチベーションや業務効率の向上、離職率の低下につながります。

企業として一体感を醸成し、さらなる成長を図るために、ぜひインナーコミュニケーションを強化してみてください。

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