オフィスラウンジとは?注目される理由から導入メリット・成功事例まで紹介

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2024年07月05日 配信
2025年06月23日 更新

オフィスラウンジとは?注目される理由から導入メリット・成功事例まで紹介

オフィスラウンジとは?注目される理由から導入メリット・成功事例まで紹介
オフィス環境改善・施設管理

「オフィスラウンジ」は、オフィス内に設置された多目的に使えるスペースのことを指します。ここではソファーや丸テーブルを活用して従業員が休憩したり、カジュアルなミーティングを行ったりすることができます。また、カウンター席を利用すれば気分を変えてソロワークをすることもできます。さらに、可動式の家具やスクリーンを設置すれば、イベントやセミナーなど幅広い用途にも活用が可能です。こうした理由により、オフィスに多機能で柔軟な働き方をサポートするラウンジスペースを導入する企業が増えています。
今回は、オフィスラウンジが注目される理由と、導入することで得られるメリットなどを紹介します。

オフィスラウンジとは?

オフィスラウンジとは、従業員がリラックスしたり交流したりすることを目的に、オフィス内に設けられた共有スペースのことです。「ラウンジ」とは交流やリラックスを目的とした施設・スペースを意味します。空港やホテルのラウンジのイメージが一般的ですが、オフィスに設置することで、休憩や食事をするだけではなく、執務エリアとは違った雰囲気で仕事をすることで発想が広がったり、部門を越えた従業員同士の交流を生んだりと、新しい価値の共創空間としての役割が期待されています。働く場所の選択肢が増えた今、意思や目的を持って従業員が集まり、対面の価値を最大化する場所として、オフィス内にラウンジを設ける企業が増えています。

働き方の変化に応えるオフィスラウンジの重要性

これからの時代に求められる能力やスキル 01常識や前提にとらわれず、ゼロからイチを生み出す能力 02夢中を手放さずひとつのことを掘り下げていく姿勢 03グローバルな社会課題を解決する意欲 04多様性を受容し他者と協働する能力

働き方の多様化により、企業はオフィスの役割を見直す必要に迫られています。対面の価値が再認識される中、オフィスラウンジは、部門を超えた交流やアイデア創出の場として注目されています。
経済産業省が示すように、これからは「創造性」や「革新的な発想」など人間らしい能力がより重視されていく時代です。そうした力を育むためにも、従業員同士が自由に意見交換できる場として、オフィスラウンジは重要な役割を果たします。

オフィスラウンジの導入・空間設置のメリット

オフィスラウンジの導入・空間設置のメリット

オフィスラウンジを導入することは、企業や従業員にとって多くのメリットがあります。「働きやすさ」と「働きがい」の両立が良い職場の条件とされていますが、オフィスラウンジの設置は、まさにその両方に寄与します。

生産性・創造性の向上

まずひとつ目が、従業員の生産性向上です。カフェで仕事をするとはかどることがあるように、場所とやる気は密接に関係していると言われます。場所を変えることで脳に刺激を与えて活性化させる効果が、オフィスラウンジにも期待されます。
執務席とは違う環境で仕事をすることで気分が変わり、リフレッシュして仕事に取り組め、新しいひらめきを得ることができます。
最近広まった「ABW(Activity Based Working)」の考え方により、従業員が主体的に仕事に取り組めるよう、オフィスレイアウトを見直す動きが続いています。

社内外のコミュニケーションの活性化

オフィスラウンジは、部門を問わず自由に使えることが特徴です。カジュアルな雰囲気の中でチームメンバーと仕事以外の話ができるだけでなく、普段の業務では接点がない相手と交流する機会も生まれます。従業員同士の距離が縮まることで、新しいアイデアが生まれることを期待し、アルコールや軽食を提供する企業もあります。

オフィスラウンジは社内だけではなく、来社されたお客様との打ち合わせにも使われることがあります。従業員が活発にコミュニケーションをとっている姿は、企業のイメージアップにもつながります。また、偶然通りかかったメンバーや上司をお客様に紹介できるのも、仕切られた会議室では難しかったことでしょう。
多くの人が行き来するラウンジは、社内外の共創空間の役割を担ってくれます。

企業のブランディングに活用

最近では共用ラウンジが併設されているオフィスビルも増えていますが、自社オフィス内にラウンジを持つ意義として、セキュリティ対策に加えて、自社の理念やパーパスを表現した空間を作ることができるという点が大きいでしょう。

オフィスは従業員が1日の大半を過ごす場所であり、単なる「業務の場」にとどまらず、「成長できる場所」「自分の能力を存分に発揮できる場所」「メンバーと高め合える場所」など、従業員にとって価値のある空間であることが求められます。「オフィスは経営層のメッセージ」とも言われるように、そうした場を提供することは、経営層がいかに人材を財産として重視しているかを示すことにもつながります。
また、パーパスや企業理念を感じさせる空間は、働く誇りを育むとともに、お客様にも企業姿勢を伝えるブランディングの一環として活用することができます。

情報漏洩のリスクの低減

オフィスラウンジを自社内に設置するメリットのひとつに、情報漏洩リスクの低減があります。社外のカフェなどで業務を行う場合、周囲の視線や会話内容の漏洩、Wi-Fiの安全性などに注意が必要ですが、自社オフィス内であればこうしたリスクをある程度抑えることができます。特にセキュリティ管理が行き届いた環境であれば、開放的でありながらも安心して業務や打ち合わせを行える空間となり、企業にとって重要な情報を扱う場として適しています。このように、社内に安全性の高い空間を設けることは、働きやすさと信頼性の両立にもつながると言えるでしょう。

とはいえ、オフィスラウンジが社外のカフェよりも情報セキュリティの面で有利であることは事実ですが、来客対応や社外パートナーとの打ち合わせなど、外部の人が立ち入る可能性がある場合には、適切なルール設定やゾーニングといったセキュリティ対策が欠かせません。

たとえば、社内の機密情報やデータへのアクセスを防ぐためのゾーニング、入退室管理、Wi-Fiネットワークの分離といった対策を講じることで、情報漏洩のリスクを最小限に抑えることができます。また、執務エリアとの境界を明確にし、従業員と来訪者の動線が交差しないように設計するなど、空間作りの段階からセキュリティを意識することが求められます。

オフィスラウンジを設置する際のポイント

オフィスラウンジを設置する際のポイント

ここでは、オフィスラウンジを設置する際のポイントを5つご紹介します。

主な利用目的を決める

オフィスラウンジを設置する際は、まず主な利用目的を明確にすることが重要です。リフレッシュの場として使いたいのか、部門を越えたコミュニケーションを促進したいのか、あるいは集中して作業するソロワークの場としたいのかによって、空間の設計や設備も変わってきます。事前に従業員アンケートなどを実施し、実際のニーズを把握することで、より効果的な空間作りが可能になります。目的に合った設計を行うことで、利用率の向上と従業員満足度の向上が期待できます。

オフィス全体でゾーニングする

オフィスラウンジを設置する際は、オフィス全体のゾーニングを意識することが重要です。動線や各部署との距離感を考慮し、「オン・オフの気分転換」「来客対応」「部門間交流」など用途に応じてゾーン分けすることで、より効果的に機能します。たとえばリフレッシュ目的のラウンジは、業務スペースの音が届きにくい場所に配置することで、静かで落ち着いた空間を確保できます。利用目的に合わせた配置を行うことで、ラウンジの活用度や居心地が大きく向上します。

レイアウトパターンの選定を行う

オフィスラウンジを設置する際には、目的に応じたレイアウトパターンの選定が重要です。たとえば、従業員同士の会話やアイデア交換を促進したい場合は、ハイテーブルとチェアを組み合わせた「コミュニケーション重視」のレイアウトが効果的です。一方で、リラックスや休憩を目的とする場合は、ソファーやローテーブルを取り入れた「リラックス重視」のスタイルが適しています。集中して作業したいニーズには、一人用のソファーとサイドテーブルを用いた「ソロワーク重視」のレイアウトにすることで、快適な作業環境を提供します。
このように、ラウンジの目的に合わせて家具や配置を工夫することで、利用者の満足度やラウンジの活用度を高めることができます。

導入するオフィス家具を厳選する

オフィスラウンジに導入する家具は、空間の使いやすさや雰囲気を左右する大切な要素です。ラウンジはワークスペースとは違う役割を持つため、雰囲気にも違いを出すことが重要です。たとえば、カフェ風の落ち着いたデザインや、スタジオのように創造性を刺激する空間、ビビッドカラーで明るく活気を感じられる空間などにすることで、ワークスペースと差別化でき、気分転換しやすい環境を作れます。また、座り心地が良く、レイアウトの変更がしやすい家具を選べば、休憩、打ち合わせ、ソロワークといった多様な用途にも柔軟に対応できるようになります。
デザイン性と機能性の両立を意識して家具を厳選することが、魅力あるラウンジ作りにつながります。

オフィスデザインの専門業者へ相談する

オフィスラウンジの設置を検討する際は、オフィスデザインの専門業者へ相談することも有効です。ラウンジの目的や利用シーンに合わせた空間作りを行うには、専門的な知識やノウハウが欠かせません。デザインから家具の選定・発注、施工までを一括でサポートしてくれる業者を活用することで、自社だけでは気づきにくいアイデアや設計の工夫を取り入れることができ、より洗練された空間を実現できます。また、スケジュール管理やコスト面の調整も任せることができるため、担当者の負担軽減やプロジェクト全体の効率化にもつながります。

オフィスラウンジの導入事例

ここでは、COMORE BIZ(コモレビズ)の導入事例をご紹介します。

植物と自然音がもたらす、ストレス軽減と生産性向上のオフィス

住まいに関する事業を幅広く手がける企業グループの一社で、エネルギー供給やリフォームなどを行う企業が、新社屋の建設に合わせて初めてリフレッシュルームを設置しました。これまで休憩スペースがなく、社員は自席で食事や休憩をとっていたため、オンオフの切り替えが難しいという課題があったそうです。そこで、自然の要素を取り入れたバイオフィリックデザインソリューション「コモレビズ」を導入したところ、植物や自然音の活用によって、社員のストレス軽減や生産性向上が期待できる空間が実現したそうです。現在は、部署を超えた交流の場としても活用されています。

創業以来初のオフィス刷新で「働きやすさ」と「つながり」を実現

クラウドソリューションの設計、開発、定着化から保守・運用サポートの提供を行う企業では、創業以来オフィス設備の更新がされておらず、従業員の働きやすさに課題を感じていました。これまで社員は自席で休憩や食事をしており、オンとオフの切り替えが難しい状況だったそうです。そこで、従業員に快適な環境を提供したいという思いから、オフィスレイアウトの見直しを進める中で、自然の要素を取り入れたバイオフィリックデザインソリューション「コモレビズ」を導入しました。特に新たに設置されたリフレッシュルームでは、植物や自然音の効果でリラックスできる空間が実現。利用者が増えるにつれ、部署を越えた交流が生まれ、会議も活発化しました。また、従業員からは「癒される」「落ち着く」といった声があり、現在は自然と人が集まる場所となっています。

自然と調和する理想のオフィスラウンジを導入するならCOMORE BIZ

パソナ日本総務部のバイオフィリックデザインソリューションCOMORE BIZ(コモレビズ)では、単に見栄えや居心地が良い空間を作るのではなく、それぞれの企業が理想とする働き方や抱える課題をヒアリングしたうえで、最適なワークプレイスをご提案しています。

バイオフィリックデザインとは、自然と触れ合うと人間は本能的にやすらげるという「バイオフィリア理論」に基づき、自然の要素を室内に取り入れて、人の健康と幸福を向上させる空間デザイン手法のことを言います。コモレビズでは、さまざまな実証実験を通して証明されたエビデンスとバイオフィリックデザインを組み合わせることで、ストレス軽減や生産性の向上といった、ワーカーに効果のあるワークプレイス作りを行っています。
従業員のモチベーションやエンゲージメントを高め、オフィスを戦略的に活用することをお考えなら、オフィスラウンジを一度検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

まとめ

オフィスラウンジは、従業員のリフレッシュや部門を超えた交流の場として機能するだけでなく、生産性や創造性の向上、企業ブランディングの強化にもつながる重要な空間です。設置にあたっては、目的に応じたレイアウトや家具選び、ゾーニングの工夫、セキュリティ対策など、設計段階から戦略的な検討が求められます。専門業者と連携し、自社に最適なラウンジを整備することで、従業員のエンゲージメント向上や組織力の強化につなげることができるでしょう。

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