サステナブルなオフィスとは?メリットや取り組み方法を解説

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2024年02月27日 配信
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サステナブルなオフィスとは?メリットや取り組み方法を解説

サステナブルなオフィスとは?メリットや取り組み方法を解説
オフィス環境改善・施設管理

近年、「持続可能(サステナブル)な社会づくり」が話題となっています。企業のオフィス環境においても、環境負荷を低減し、従業員の健康や快適性を向上させる「サステナブルオフィス」に注目が集まっています。
今回は、サステナブルオフィスの導入によって得られるメリットや実施のための取り組みをご紹介します。

サステナブルとは

「サステナブル」という用語は、近年よく耳にするようになりました。「Sustain=持続する」「able=可能な」という意味を持ち、日本語訳は「持続可能な」です。
地球の環境課題を受けて生まれた言葉で、「地球と共存し、持続可能な未来を目指すこと」と表現されます。

基本的にサステナブルは環境問題へ取り組むことで実現すると考えられていますが、近年は「環境はもちろん、企業の利益や社会への貢献も叶えた上で未来につなげる」といった文脈も含まれるようになってきています。

サステナブルなオフィスが注目されている理由

オフィスについてもサステナブルな志向が注目を集めています。
大量に生産・消費・廃棄を繰り返してきた消費型社会は、長い年月を経て社会や環境にさまざまな悪影響を及ぼしています。気候変動による自然災害、資源の枯渇、労働環境問題の深刻化など、課題は山積みです。この状況から抜け出すためには、持続可能な社会の形成にシフトチェンジする必要があります。

企業は、社会を構成する一員として大きな存在です。そのため、社会の共通課題は企業が率先して取り組むべきで、事業活動においても「サステナブル(持続可能)」を重視する考えが取り入れられるようになりました。

サステナブルオフィスに取り組むメリット

サステナブルオフィスに取り組むことは、環境問題への対応はもちろん、企業活動における「社会貢献」「ブランディング」「生産性向上」につながるというメリットがあります。ここでは、それぞれのメリットの具体的な内容を見ていきましょう。

社会貢献ができる

近年、ビジネスシーンに限らずさまざまな場面で「SDGs」という言葉を目にする機会が増えました。
SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、2015年に国連サミットにて採択された「持続可能な開発目標」を指します。SDGsでは、地球温暖化や貧困格差など人類が抱える課題を全世界で共有し、改善に努め、豊かな地球を次世代に受け継いでいくことを目指しています。SDGsの行動目標には環境問題や労働問題など17の項目があります。

企業がサステナブルオフィスに取り組むことは、SDGsの行動目標に則っています。自社の事業領域や独自技術を活かした取り組みはもちろん、社会の課題解決に向けた新たなチャレンジなど、自社がSDGsに取り組むことで、社会への貢献につながります。

ブランディングにつながる

サステナブルオフィスに取り組む姿勢によって、企業のステークホルダーから好感や信頼を得ることが期待できるでしょう。
近年では、地球環境や労働環境に配慮した商品・サービスを選ぶ消費者の志向が見られるようになりました。特に若い世代においては企業の社会貢献活動に注目している人も多く、就職希望の動機として挙げられることもあります。

環境負荷の低いオフィスや生産者の働き方、生産方法などは、サステナブルに直結します。企業の営利優先ではなく人と地球の共存を目指すという価値観は、顧客や取引先、株主といった関係者からの信頼を獲得することになり、結果として、企業ブランディングにつながると考えられます。

生産性の向上につながる

サステナブルなオフィスであることは労働環境の改善を実現し、従業員のモチベーションを引き出します。結果として生産性の向上につながるでしょう。

労働時間のうち多くの時間を過ごすオフィス空間は、従業員の心身に大きな影響を与えます。従来型のオフィスは「働く場所」として、建物やオフィス家具が無機質なものになりがちでしたが、近年では「価値を共創する場所」という認識に変わり、自然の要素を取り入れた「バイオフィリックデザイン」が注目を集めています。これは、バイオ(自然)フィリア(愛好)という言葉から生まれた造語で、人間が本来持っている「自然とつながりたい」という本能によってデザインすることを指します。

バイオフィリックデザインにより植物や水辺の要素を設置し、まるで自然の中にいるような環境で働くことができれば、無機質なオフィス空間よりも、コミュニケーションの活性化やストレスの軽減、集中力アップといった効果が見込めるため、生産性向上につながるでしょう。

サステナブルオフィスを実施するための取り組み

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ここからは、サステナブルオフィスを実現するための具体的な取り組みの例をご紹介します。

電力削減に取り組む

電力削減への取り組みは、比較的はじめやすい施策です。
例えば、オフィスの中でも消費電力の大きいエアコンの使用方法を最適化することなどが挙げられます。環境省では、快適性と省エネルギーを両立させるために、室温を夏季は28℃、冬季は20℃に保つことを推奨しています。夏の冷房時の温度設定を1℃上げると約13%の消費電力の削減になり、冬の暖房時の温度設定を1℃低くすると約10%の消費電力の削減になると試算されています。エアコンの設定温度だけに頼るのではなく、サーキュレーターの併用やタイマーを上手に使用して、省エネをはかると良いでしょう。
先進的なオフィスでは、自然の風を取り入れる「ハイブリッド空調」の採用が進んでいます。外気温に応じてエアコンの動作を自動で調節するため、高い電力削減効果が見込めます。

LED電球に切り替えることでも省エネにつなげられます。LED電球は一般的な電球と比べて消費電力が低いだけでなく、長寿命であることから付け替えの手間も省けます。
オフィス設計時にあらかじめ自然光を上手に取り入れられるようにすることも、サステナブルオフィス化につながります。

他にも、基本的な照明の使い方を見直すのも有効です。使用していないスペースでは消灯する、業務に支障のない程度に照明を間引くなどは、今すぐに取り組める方法です。

ペーパーレスを推進する

オフィス全体でペーパーレス化に取り組むことも効果的だと考えられます。
書類を電子化することで、紙資源やインク、ファイルなどの使用量を減らせます。加えて、膨大なファイルの中から紙の書類を探す作業やプリントアウトの手間などから解放され、生産性の向上や従業員のストレス軽減などにつながるでしょう。

しかし、唐突にペーパーレス化を社内に指示すると、混乱を招く可能性がある点には注意が必要です。まずは両面印刷や会議でのプリント枚数の制限などからはじめ、徐々に業務オペレーションに浸透させていくと良いでしょう。

労働環境の改善をする

労働環境の改善に努めることは、サステナブルなオフィスにおいて欠かせない取り組みです。

従業員の長時間労働の解消や有給休暇の取得推奨などは、従業員のワークライフバランスの実現やストレス軽減につながります。誰もが気兼ねなく休暇の希望を伝えられるような制度設計やマネジメントが必要です。

オフィスを働きやすいレイアウトに変更することも、長期的な視点で効果が見込める取り組みです。
従業員個人の机を撤廃し自由な発想を引き出すフリーアドレス化や、コミュニケーションの円滑化をはかるカフェスペースの設置、植物や水辺などのナチュラルな要素を取り入れた空間づくりなどが例として挙げられます。

コモレビズの紹介

サステナブルなオフィスとは?メリットや取り組み方法を解説

自然環境や働きやすさに配慮するサステナブルオフィスは、環境保全や従業員のモチベーションアップだけでなく、コスト削減やブランディングの向上など、企業の利益にもつながります。やるべきことは多岐にわたりますが、長期的な視点を持って、今からはじめられることに取り組んでいくことをおすすめします。

パソナ日本総務部では、オフィス空間にバイオフィリックデザインを取り入れるCOMOREBIZ コモレビズを提供しています。空間設計と植物のプロの手で、内装からオフィス家具、植物の選定・配置までトータルコーディネートを行い、科学的エビデンスに基づいたウェルビーイングなオフィス空間を生み出します。

五感に働きかけるみずみずしい自然の力には、ストレス軽減や集中力アップ、コミュニケーションの活性化などの効果が期待できます。サステナブルなオフィスづくりの一環として、ぜひ検討してみてください。

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