翻訳会社利用のメリットは?よくある質問とサービス選びのポイントをご紹介
翻訳会社利用のメリットは?よくある質問とサービス選びのポイントをご紹介
企業のグローバル展開が進む中、翻訳が必要な場面は増加しており、業種を問わず翻訳に関するニーズが高まっています。このようなニーズにこたえるのが、法人向けの翻訳サービスです。ここでは、さまざまなビジネスシーンで活躍する翻訳サービスについてご紹介します。
現代のビジネスを支える翻訳サービスとは?
法人向け翻訳サービスは、日本語または外国語の原文を、英語に限らずさまざまな言語へ翻訳するサービスです。ビジネスのグローバル化が進む中、特に以下のようなシーンで活用されています。
- 海外企業とのビジネスメールの翻訳
- プレゼンテーション資料の翻訳
- 外国人従業員向け資料の翻訳
- 自社ホームページ、ECサイトなどの多言語化
- 店舗における商品、飲食メニューなどの多言語化
翻訳サービスの種類
翻訳サービスは、「機械翻訳によるオンラインサービス」と「プロの翻訳者による翻訳サービス」の2つに大別できます。ここでは、両者のサービスの違いとメリット・デメリットをご説明します。
機械翻訳によるオンラインサービス
Google翻訳など、専用サイトにテキストやURLを入力することで、AIが自動翻訳するサービスです。多くのサービスが無料で翻訳のスピードも早く、手軽に利用できるのが魅力です。
一方、機械翻訳は、長文や専門用語を含んだ翻訳を苦手とします。特にビジネス向け文章を翻訳する際は、精度の観点からあくまで翻訳作業の補助としての使用にとどめることをおすすめします。
プロの翻訳者による翻訳サービス
クライアントの依頼に対して、プロの翻訳者が個別対応するサービスです。翻訳の精度も高く、機械翻訳よりも正確かつ自然な文章に仕上がります。
翻訳サービス企業とは、自社で専属または登録制の翻訳者を抱えている企業を言い、窓口となる担当者を介して翻訳者が対応します。得意分野を持つ翻訳者も多く、専門用語を含んだ文章や、業界独自の言い回しなどにも対応できることが強みです。一方で専門性が高いため、一般的に納品までに相応の時間がかかり、翻訳のレベルに応じて料金も変動します。求める翻訳レベルと予算を検討してから、発注することがおすすめです。
プロの翻訳者に依頼するメリットとは
機械翻訳によるオンラインサービスなどが普及した今、誰でも簡単に翻訳ができる時代になってきました。しかし、翻訳したい文章の性質などによっては、プロの翻訳者に依頼するほうが良い場合もあります。そこで、プロの翻訳者に依頼する主なメリットを5つご紹介します。
1.翻訳文の質の高さ
ビジネス用文章に必要な要素は「正確さ」と「自然な表現・言い回し」の2つと言えます。もし機械翻訳によって、間違いや誤解を招く情報を発信してしまうと、自社への信頼が損なわれてしまいます。その点、プロの翻訳者であれば、言い回しや細かいニュアンスにも配慮した、質の高い文章に仕上げてくれます。
2.海外企業とのスムーズなやりとり
グローバルやインバウンド事業において、海外の企業・個人とのスムーズなやりとりは必要不可欠です。機械翻訳に頼った文章は、不自然な言い回しが頻発しがちです。
スムーズなやりとりのためにも、正確な翻訳ができるプロへの依頼をおすすめします。
3.人材の有効活用ができる
プロに翻訳作業をアウトソーシングすれば、自社人材の有効活用につながります。翻訳作業には、ターゲット言語に精通している場合であっても、相応の手間と時間がかかるものです。また、日常的には翻訳作業が発生しないにもかかわらず、常に専門スタッフを配置していると、かなりの人件費コストが発生してしまいます。
翻訳作業をアウトソーシングすることで、時間・コストの節約と、従業員を本来の業務へ集中させることができます。
4.作業時間やミスを減らすことで、コスト削減が期待できる
機械翻訳サービスの精度は上昇傾向にあるものの、いまだ誤訳などのミスは多く発生しがちです。特に、ただ文章を直訳するのではなく、慣用表現や言い回しといったニュアンスの部分を適切に訳すことが難しいようです。また、元の文章のスペルミスや、単語の抜け漏れといったヒューマンエラーによる誤訳も起こり得ます。
特に専門分野に関する文章など高度な知識を要する翻訳については、翻訳作業にも校正作業においても非常に多くの時間が必要となります。もし翻訳内容に誤りがあれば、修正作業にかかるコストも発生します。
プロの翻訳者にこれらの作業すべてを一任することで、誤訳やエラーのない正確な翻訳作業が実現でき、完成までの時間も大幅に削減できます。
クオリティの向上と時間短縮を両立させつつ、結果的に翻訳にかかるコストの削減が期待できます。
5.言語の種類や文章を問わず、幅広く対応できる
英語や中国語といったメジャーな言語については、機械翻訳や社内のリソースで対応することができるかもしれませんが、中東やアジア、南米やアフリカなどの比較的マイナーな言語について、同様に正確な翻訳を行うことは難しいでしょう。
また、契約書など法律関係の用語が関わる文章や、論文や学術書といった高度な専門知識を要する文章についての翻訳では困難さが増します。
プロの翻訳者へ依頼すれば、言語や文章の内容を問わず幅広い対応が実現できます。
翻訳サービス選びのポイント
プロによる翻訳サービスは、翻訳文に求めるクオリティや予算に合わせて選びましょう。ここでは、3つの観点から、翻訳サービス選びのポイントをご紹介します。
1.料金と見積依頼の可否
翻訳の依頼にあたっては、1文字、1単語あたりの料金設定を確認しましょう。多くの例が「日本語→英語」の翻訳料金ですが、言語の種類や組合せによって料金が異なるケースがほとんどです。
なるべく安価で翻訳を依頼できることが理想ですが、ビジネスに関する文章の翻訳は難易度が高くなることも多く、クオリティを担保するためにはある程度の費用が必要になると理解しておくことをおすすめします。
料金にあわせて最低注文料金(ミニマムチャージ)や、スピードプランの有無など、総合的な観点で検討することをおすすめします。その際、翻訳にかかる見積りを事前に行うことができるかどうかも確認しておくとよいでしょう。事前にある程度の金額感を把握しておくことで、サービスのクオリティや対応範囲などを想定することができ、ほかのサービスとの比較も容易になります。
2.翻訳のクオリティ
誤字脱字や不自然な言い回しは、文章全体の質を下げ、自社への信頼に影響を与えます。
翻訳の検品方法や、専門用語チェックツールの有無、翻訳者の選抜基準などもチェックすることが重要です。
そのほか、各サービスの公式サイトに明示されている取引実績や活用事例、得意分野などについても確認し、翻訳クオリティを判断するとよいでしょう。 一般的には、翻訳のクオリティと料金は比例することが多いようです。
大手だからと言って、どのような内容であっても良質な翻訳ができるとは限りません。たとえば法律関係など専門分野や特定言語に強い翻訳サービスなども存在するため、依頼する分野によってサービスを選定するとよいでしょう。
3.対応可能な言語の数
翻訳できる言語の種類や、数について確認することも重要です。英語をはじめとしたメジャーな言語は翻訳できるサービスがほとんどですが、マイナーな言語については受け付けていない翻訳サービスもあります。
利用を検討しているサービスが、翻訳したい言語に対応可能かどうかも事前に確かめておくとよいでしょう。
ビジネス用途の文章翻訳はプロにお任せ
ビジネス文章の翻訳は、プロの翻訳者に任せるのが一番です。細やかな表現や言い回しなど、機械翻訳には真似のできない強みが多くあるからです。
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