総務業界の最新動向2022→2023 ~総務の現状と大いなる可能性~
総務業界の最新動向2022→2023 ~総務の現状と大いなる可能性~
予測困難なVUCA時代を迎え、人々の価値観の変容は働き方にも大きな影響を与えています。ファシリティマネジメントや社内環境の整備といった課題が山積みで、何から着手するべきか悩んでいる会社は多いかもしれません。
しかし、経営陣のブレーンであり、組織と組織、人と人をつなぐハブでもある「総務」が変われば、会社の未来は間違いなく変わります。その手法として取り入れたいのが「戦略総務」です。
今回は、総務業界の最新動向から現状を紐解き、「戦略総務」によって会社を変えていく総務に秘められた可能性に迫ります。
「総務」が変われば会社が変わる
総務は左遷先?「評価されていない」実態
「総務は左遷先」。日本では、このようなイメージが定着してしまっているかもしれません。
「月刊総務」の調査によると、「総務の仕事は正当に評価されていると思いますか?」との質問に対して、「評価されていない」という回答が約7割に上りました。
変化しつつある総務の評価
一方で、総務への評価が変化しつつあるのも事実です。SNS「LinkedIn」が「日本で、今、最も需要の高い仕事は?」と聞いたところ、「総務責任者」が第10位にランクインしました。働く場所や働き方が多様化している今、それを担当する総務責任者の影響力が大きくなっているためです。
社会の変化を受けて、総務への評価はじわりじわりと高まってきています。
戦略総務とは?
そこで求められるのが「戦略総務」です。戦略総務とは、総務が自ら考え、自ら会社を変えることを指します。今後は、オペレーション総務や管理総務の仕事を手放し、いかに戦略総務の割合を増やしていけるかが課題となるでしょう。
予測がつかない時代(コロナ禍/VUCA)に対応する心構え
現在は予測がつかないVUCA時代に突入しています。未知との遭遇に対処する総務は、変化の予兆をとらえ、変化に対応し、変化を機会として利用することが重要です。
変化の先頭に立ち会社を創る。戦略総務で実践すべき3つのテーマ
1.ハイブリッドワークの定着により、自律的な自走組織へ
どこに住みどこで働いても良いといった状況においては、集中管理から分散管理になっていくのは明白です。自律的な自走組織に変えていく必要があるでしょう。
2.データドリブンで戦略DXの前に改善DXを
急激な進化を見せるテクノロジーツールを活用すれば、さまざまなことがデータとして見える化できます。
テクノロジーツールを使いながらデータを入手し、アナログだったものをデジタル化するインフラ整備を今のうちからやっておくと良いでしょう。
3.ワクワク働ける最高の就業体験を
総務にとってのお客さまを現場社員としたとき、就業体験をいかに最高なものにできるかは総務に課せられた大きな仕事といえます。現場社員は顧客のために汗をかいています。総務は現場社員と同じ方向を見て、顧客のために総務として何ができるのかというところまで考えてみましょう。
まとめ
圧倒的な当事者意識と成長意欲が戦略総務を推進する
総務は大きな可能性を秘めていますが、その力を引き出すには総務自身が変わらなければなりません。
また、変化を楽しめるかどうかも戦略総務に欠かせません。新しいツールやサービスについては総務がファーストユーザーになって経験し、現場に落とし込んでください。圧倒的な当事者意識と成長意欲を持てれば、総務が会社の未来を創っていくことができるのです。
資料ダウンロード(全14ページ)
総務業務の受託実績が豊富な当社が、総務業務に関わる方々のお役に立てるよう<無料>で資料をご用意いたしました。
本資料は、『月刊総務』の戦略総務研究所 所長を務めておられる、豊田健一氏の当社主催セミナー講演内容をまとめたものです。
「総務業界の動向2021」を公開してから約1年が経過しましたが、その公開時点でまったく予測されていなかったことが起きている、まさにVUCA時代。
変化が激しく予測不能な時代に、身近な問題として総務がどう対応していけば良いのか?アップデートした内容を、今回の「総務業界の最新動向 2022→2023」にまとめています。
変化の先頭に立って会社の発展に貢献する可能性を秘めた、総務の現在地をあらためてご確認いただき、これからの業務推進に当資料をお役立ていただけたらと思います。
監修者プロフィール
株式会社月刊総務 代表取締役社長
戦略総務研究所 所長
一般社団法人FOSC 代表理事
一般社団法人ワークDX推進機構 理事
豊田 健一 氏
株式会社リクルートで経理、営業、総務、株式会社魚力で総務課長を経験。日本で唯一の総務部門向け専門誌『月刊総務』前編集長。
現在は、戦略総務研究所所長、一般社団法人FOSC代表理事、一般社団法人ワークDX推進機構の理事として、講演・執筆活動、コンサルティングを行う。